早春の日影沢を歩く

 春分の日が過ぎて陽光が一段と温かく感じるころ、JR高尾駅北口から小仏行きバスで日影にて下車し、先ず日影林道入口や木道奥の下の沢岸をよく観察しま す。観察期日により若干異なりますが、ハナネコノメやイチリンソウ・ニリンソウ、アズマイチゲなど早春の草花が笑みを浮かべて待っていることでしょう。林 道入口付近ではカタクリ、シュンランも覗けるかもしれません。また旧甲州街道沿いには、アセビやミツマタなどの早春を彩る樹木の花が見られることでしょ う。おそらく万葉時代には原生種の色だったはずですが、この街道沿いでは栽培種の色も見ることが出来ます。さらに絶滅が心配されるネツコグサ(万葉時代の 名称ですが、現在の何に相当するものでしょうか、また万葉名の由来は?)という草花も見られることでしょう。これらの花の解説と花にまつわる万葉集などの 歌を楽しみましょ う。次の万葉歌はアセビおよびミツマタが詠まれていますが、歌の背景にはどん歴史な事象があるのでしょうか。

「磯の上に生ふる馬酔木(あしび)を手折らめど 見すべき君がありと言はなくに」(大伯皇女)
「春さればまづさきくさの幸くあらば 後にも逢はむな恋ひそ吾妹(わぎも)」(柿本人麻呂)


日影沢の早春

観察会実施要領
*実施場所:高尾国定公園日影林道および旧甲州街道
*開催日と募集人員:平成28年3月TBD 約10名
*集合場所・時刻:JR高尾駅北口改札、午前8時50分(9時12分発小仏行バスに乗車)
*解散場所・時刻:駒木野庭園、午後2時頃
*持ち物  :昼食・飲み物、メモ帳・筆記用具、雨具(必要時)
*費用   :参加費:1500円(資料代を含む)、その他バス代片道230円
注意事項
(注1) 雨天時は中止し、応募された方には開催日前日午後7時半ころまでに電話連絡いたします
(注2) 昼食は11時30分頃 林野庁高尾森林センターキャンプ場ベンチで

応募要領
参加申し込みは参加希望日と住所・氏名・電話番号(お持ちの時は携帯番号も)・性別・年齢を記入し、E-mail にて開催日前日までに下記あてお申込み下さい。
E-mail: akiohatta@aol.com    Mobile 080-5098-8970
森林インストラクター 八田 (登録No.1234号 )
 「早春の日影」係      
以上
 

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