万葉歌と紅葉を楽しむ

 秋も深まっ た高尾山を歩き、周囲の紅葉・黄葉を観察しつつ、それぞれの樹木の種類やその特徴を把握していただきます。高尾山頂までの沿道にはイロハモミジ(タカオカ エデ)のほか、オオモミジ、ウリハダカエデ、カジカエデなどの紅色・黄色や葉の形を比較して識別方法を会得しましょう。もみじ台にはイロハモミジとオオモ ミジが並んでいますのでその違いが一目で識別が容易になります。また関連する樹木の紅葉を愛でた万葉集の歌や、 一世を風靡した明治の詩人である薄田泣菫の「ああ大和にしあらましかば」などの近代詩も鑑賞いただきます。奈良の大和路に勝るとも劣ら ない高尾山の秋景色を楽しみましょう。沿道には樹木や野草の目を見張るばかりの美しい果実も見られるかもしれません。また黄葉・紅葉を詠んだ万葉集の歌に つい ては、詠んだ歌人の心情とその時代背景についても解り易く説明いたしますので、紅葉を十分に楽しんでいただければと思います。

  「真草刈る荒野にはあれど黄葉(もみちば)の 過ぎにし君が形見とぞ来し」
  「黄葉の散りゆくなへに玉梓(たまづさ)の使ひを見れば逢ひし日思ほゆ」

 作者はいずれも歌聖といわれる柿本人麻呂です。これらの歌はどのような状況のもとで詠まれたものでしょうか?玉梓の使いとは? 歌にはそれぞれのドラマが隠されていますので、みなさまとともにその歴史的背景を解き明かしてゆきます。


(高尾山頂の紅葉を背景にして)
観察会実施要領
*実施場所:高尾山(ケーブル高尾山駅より、高尾山頂・もみじ台まで紅葉を観察しつつゆっくり歩きます。)
*開催日  :平成27年11月(TBD)日  (約10名)
*集合場所・時刻:京王高尾線高尾山口駅改札前 午前9時00分
*解散場所・時刻:高尾山頂、午後2時ころ
*持参品  :昼食・飲み物、メモ帳・筆記用具、雨具(必要時)
*費用   :参加費・1500円(資料代込)、ケーブル片道・470円
(注1) 雨天時は中止します。開催当日が雨天と予想されるときは
    その前日午後7時30分ころまでに応募された皆様に中止の旨、電話連絡いたします。 

募集要項
*申込方法:参加希望日・〒住所・氏名・年齢・電話番号(お持ちの時は携帯もをお書きの上、下記E-mail にて開催日前日までにお申し込みください。
 
 E-mail :  akiohatta@aol.com    Mobile: 080-5098-8970
  森林インストラクター(登録No.1234号) 八田
 「万葉と紅葉」係
以上


 


 
 
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